初めてWordPressを使ったときの失敗

初めてWordPressを使ったとき

私が初めてWordPressに触れたのは、2010年8月でした。

当時、事務所のホームページを自分で作ってみたいと思い、いろいろ調べていたのですが、どうやらWordPressというものを使えば、手軽に記事を更新できるという話を聞きつけ、自分でも使ってみることにしました。

そこで書店に行き、WordPressの入門書を数冊買ってみました。
家に帰って、実際に作業しながら本を読んだのですが、これが分からない。

本を読みながらHTMLやCSS、PHPのコードを打ち込むものの、「何かが違う…?」という疑問がぬぐえませんでした。

私が聞いていたWordPressというものは、管理画面のようなものがあり、それを操作すればホームページの更新ができる、というものです。

それなのに「HTMLのコードを打ち込むなんて…」という気持ちでいっぱいでした。

当時のプログラミングの実力

そもそも論ですが、この当時、私のプログラミング能力はほとんどありませんでした。

その当時の私は、ホームページはHTMLでできているという知識があった程度です。
CSSでさえその当時は知っていたのかどうか定かではありません。

ましてWordPressを構築するためにPHPを打ち込むのですが、PHPの知識は全くありません。

さらに言うと、今でこそ私はSublime Text(サブライムテキスト)でコードを打ち込んでいますが、この当時はWindowsのメモ帳で打っていました。

ですがプログラミングの知識がほとんどない人間が、メモ帳でコードを打ってうまくいくわけがありません。
しばらくは本の記述通りにコードを打っていったのですが、やがて行き詰りました。

そうして「やっぱり私には無理だな。プログラミングは理系人間のすることだな」と思うようになり、自分でホームページを作ることを諦めたのでした。

私が失敗した理由

今にして思えば、この当時、私が失敗した原因の一つは、本の選択を誤ったことにあると思います。

WordPressの本というのは、大きく分けると

  1. 自分でホームページを制作したい人向けの本(制作者向けの本)と
  2. 自分でホームページの制作はしないが、WordPressでホームページを運用したい人向けの本(運用者向けの本)

の2つがあります。

当時の私のレベルだと、運用者向けの本を読めばそれで十分だったのです。

でも当時の私はWordPressのことは何も知らず、運用者向けの本を探すつもりで、実際は制作者向けの本を選んでしまったのでした。

(ちなみにこのとき選んだ本の一つが、「WordPresssレッスンブック」(エビスコム著 / ソシム刊)でした。いまでこそエビスコムさんの本は評価していますが、当時は全く評価できなかったです。)

ですがこれはある意味、避けることが難しいミスだったと思います。
なぜなら制作者向けの入門書も運用者向けの入門本も、本の帯には「入門者向け」とあるので、WordPressのことを知っている者でないと違いが分からないからです。

むしろ当時の私の記録を見ると、レンタルサーバーを借りてWordPressのインストールまでは行っているので、知識がない割にはよく頑張ったというべきでしょう。

当時の自分にアドバイスをするなら…

もし今の私が当時の自分にアドバイスをするのであれば、「まずは運用者向けの入門書を選ぼう」というでしょうね。

たとえば今だったら、「小さなお店&会社のWordPress超入門」(星野邦敏著 / 技術評論社刊)あたりから始めるでしょう。

そのうえでアドバイスするならば、「デザインは気にするな」というでしょう。

その当時の私でさえ、WordPressをサーバーにインストールするところまでは行ったのですから、デザインさえ気にしなければ、そのまま自分のホームページとして運用することもできたはずです。

しかしそれをせずに(知らなかったとはいえ)WordPressの制作・カスタマイズに走ってしまった。

せっかく自分でホームページを作るのだから、いいデザインにしたいと思う気持ちは分かります。

しかし良いデザインまで自作するのは時間がかかりすぎます。

確かにデザインが重視されるサイトもありますが、個人レベルのサイトであれば、基本的にデザインなんてどうでもいいです。

それよりもひたすら記事を書き、アクセス数を伸ばすほうがはるかに大事です。
アクセスは一朝一夕では増えませんが、デザインは一瞬で変更することも可能ですから。

その当時の私がそのことに気付いていたら、もっと早くホームページの可能性に気付き、早い段階でホームページ制作を仕事にしていたかもしれませんね。

ホームページアドレスを投稿IDにした理由

ホームページアドレスの設定に悩む

ホームページアドレスに悩みました。

https://cheshire-cat.info/の部分はすんなり決まったんですが、問題はそれより後の部分です。

この「ウェブ制作日記」はWordPress(ワードプレス)で作成しています。
WordPressはアドレスの最後の部分(スラッグといいます)を自分で設定することができるのですが、このスラッグの設定に悩みました。

スラッグ(ホームページアドレス)は一度設定すると、それを変更しないことが望ましいのです。

スラッグには、基本設定のほかに

  • 日付と投稿名
  • 月と投稿名
  • 数字ベース
  • 投稿名
  • その他のカスタム構造

などの設定があります。

ではどのような設定にすればよいのでしょうか?

投稿名はどうか?

Googleのサーチコンソールをみると、ホームページのアドレスについては

サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合は ID ではなく意味のある単語を使用して)URL を構成できるよう、コンテンツを分類します

とあります。

「意味のある単語を使用」するというのであれば投稿名をスラッグにすべきなのでしょうか。

ですが投稿名を、それも今後一切変更しないような投稿名を、毎回つくるのは面倒です。

日付はどうか?

日付をつかうと、「意味のある単語を使用」するというグーグルの方針には沿いません。
しかし明解な基準ではあります。

ただ、日付をつかうと同日に投稿した記事の区別が困難になるという弱点があります。

1日に1件しか投稿しないのであれば問題はありません。
けれど絶対2件以上投稿しないとは言いきれません。

投稿カテゴリーと投稿IDの組み合わせ

投稿カテゴリーと投稿IDを組み合わせるという方法もあります。
この方法は、私が以前利用してたホームページ制作会社が使っていたものです。

いろいろ検討したのですが、この方法はなかなか良いと考えています。

その理由は投稿カテゴリーを使うことにより、一応、コンテンツの分類を行っていること。
そして投稿IDはWordPressが自動的につけるので、使用者が投稿IDの設定に悩まなくてもよいためです。

とはいえこの方法にも問題があります。

長年ホームページを運営していると、投稿カテゴリーを再編成したくなる時があります。
その結果、投稿カテゴリーを変更するとホームページアドレスも変わってしまいます。

「将来的にホームページアドレスの変更が必要になることだけは避けたいな」と思い、この方法も採用しませんでした。

私の結論

悩んだあげく、私は投稿IDだけにしました。

投稿IDだけにすると、「意味のある単語を使用」するのが望ましいというグーグルの方針には沿いません。
またコンテンツを分類していることにもならないでしょう。

けれどそれでもやはり手間のかかることは嫌だ、という思いが勝りました。
私にとってはWordPressが適当に投稿IDをつけてくれるのが楽でいいのです。

適切なアドレスはホームページごとに異なる

私は投稿IDをアドレスにしたのですが、必ずしもこれが絶対的な正解ではありません。

たとえば投稿カテゴリーと投稿IDの組み合わせですが、私は「ウェブ制作日記」ではこの方法を採用しませんでしたが、仮に私が顧客にホームページを提供する側になったとすると、この方法を採用する可能性があります。

また投稿名をスラッグとする方法は、一般企業がきちんとしたホームページを作る場合に有効でしょう。

さらには辞書的なサイトを作る場合、投稿カテゴリーと投稿名の組み合わせにしたほうがいいでしょう。

つまり適切なアドレスというのは、ホームページの目的・構成ごとに異なるということですね。

ホームページデザインの公開までの話

前回、自作のホームページデザインを公開したわけですが、単に自分でホームページを眺めるのと、一般公開するのとでは手間が変わってきますね。

今回は作品を公開するまでの話です。

サブディレクトリの作り方が分からない

そこそも作品をどこで公開するか? という話ですが、特に他で公開しなければならない理由もないので、自分のサイトで公開しようと思っていました。

公開するためだけに独自ドメインを取得するのも面倒なので、このcheshire-cat.infoのドメインで公開することにしました。
cheshire-cat.infoにportfolioというサブディレクトリをつくり、そこに公開することにしました。

とはいえ、サブディレクトリの作り方が分からない!

どこにフォルダを作ればいいのかわからなかったし、フォルダを作ったら作ったで、今度はそこにindex.htmlファイルを置かないといけないことが分からなかったです。

今回のサイト、https://cheshire-cat.info/portfolio/2018/cheshire-cat-theme1/の場合、portfolioの部分だけでなく、2018の部分にもindexファイルが必要なんですね。もちろんcheshire-cat-theme1にも。

portfolioにはindexファイルを置いたのですが、2018の部分にはindexファイルの設定が必要とは思わなかったので、「う~ん、表示されないなぁ」と悩んでました。

公開するまでに数々の修正をした

それと公開するまでに、いや、公開後もいくつかの修正をしました。
修正点をいくつか挙げてみます。

固有名詞等の削除

まず固有名詞等の削除です。
もともと事務所用のデザインを作る、というのが当初の目的だったので、ホームページ内に固有名詞が入っています。

それを修正して回りました。
もっとも修正に不備があり、固有名詞が外部に漏れたとしても問題はないんですねどね。

アイコンの削除

外部サイトからリンクをつないで、ワンポイントとしてアイコンを利用していました。

ですが私のサイトがhttpsなのに、リンク元のサイトがhttpだったので、Googleクロームで警告というか注意が表示されました。

使用箇所はわずかだったことから、アイコンを削除しました。

ビューポートの削除

今回のホームページはレスポンシブ対応させてないのに、ビューポートだけは記述していました。
その結果、画面を小さくすると表示が崩れました。

そのことに公開後に気付いたので、ビューポートを削除しました。

アクセス解析の設置

https://cheshire-cat.infoにはグーグルアナリティクスを設置しているので、てっきり何もしなくてもサブディレクトリ以下のアクセス解析もしてくれるんだろう、と思っていましたが、どうやらそうではないようです。

それで今回のホームページの各ページにアクセス解析コードを埋め込みました。


その他、若干ですがこまごました修正を行いました。

これだけの手間がかかると分かっていれば、最初からそれに合うようにホームページを設計するのですが、いったん完成後に修正することになったので、余計に手間でした。

今回の経験を活かし、次はもう少しテンポよく進めます。